お米だより Vol.4

8月の作業

稲の穂が出てきました。 花が咲きます。稲の花はよく見ないと、見逃してしまいそうな、小さな花で す。お米の一粒、一粒が、こうした花を咲かせているのです。


神秘な花

 

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米の穂

お米の花は、くきの中から、さやを割ってうす 緑色の穂が出てきます。

 

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米の花

穂が出るとすぐその日のうちに穂の上の方から 次々に白い花が咲き、雄しべの花粉が雌しべに つき、午前中の2時間ほどで外の皮が閉じます。

 

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お米の誕生

やがて、めしべの根もとの部分(子ぼう)がふ くらんでお米ができます。


花言葉は「神聖」

「イネ」という呼び名の由来には、命根(いの ちね)や息根(いきね)などがあり、「米」の 語源は、神聖なものや生命力が「こめ」られているものという意味ではないかといわれていま す。 昔の日本人は、「イネ」に対しことばでは表現 できないほどの神聖さを感じていたようです。 お米の花を見ていると、本当に神聖に思えてきます。 奥ゆかしくて、神秘。一粒一粒に命が宿ってい るのだということを花がそっと教えてくれます。